手術適応とされた腰椎椎間板ヘルニア(再発)

  • 2020.01.23 Thursday
  • 16:26
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女性 42才 職業:保健師 手術適応とされた腰椎椎間板ヘルニア(再発)

1月に手術入院を控え、12月末に来院された患者さんから、施術前〜手術中止に至るまでの経過をまとめたメールをいただきましたので、ご本人様の了承のもとご紹介させていただきます。

以下、そのメールの全文です。

12月初旬に、腰→左臀部→左下肢にかけて痛みが広がって行き、その後徐々にしびれ感、左下肢の麻痺へと症状が変化。年末にMRI検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアの診断で「これは酷いね。麻痺もあるんでしょ?いつ手術しますか?すぐ職場に相談して」と早急の手術を医師(院長)から勧められました。
18歳のとき同病院で手術した部位の再発で、椎間板が傷んでて切除によりさらに不安定になるので、徐圧のため削った自身の骨を移植。金属ボルトで上下後方を固定するという固定術の中でも複雑な腰椎後方椎体間固定術が必要とのこと。
保健師という職業柄、術中〜術後の合併症と20〜30年にかけて続く後遺症のリスクは承知しているため、手術は極力避けたかったのですが、直腸膀胱障害で緊急手術になれば職場の皆さんに多大なご迷惑をかけること、神経の圧迫が長期に渡り神経が損傷した場合は痛みは改善しても麻痺やしびれは残るリスクがあることから、やむを得えずの決断で年明けからの手術入院を決めました。
その後、少しでも症状が改善し、手術までの期間を温存できれば、そして願わくば手術を回避できればと、10年前に(神経根ブロック注射をしても半日ももたなかった)別部位のヘルニアの痛みから救ってくださった先生の施術に望みをかけることにしました。
すると年末の1回目の施術で、背中からお尻にかけてすーっと血液が流れ始めた感覚があり、痛くもないのに尾っ子を引いて上手く歩けなかったり、階段を上るときに左足に力が入らなかったりする麻痺症状が改善。普通に歩けるように。
そして年が明けて2回目の施術。日を追うごとに残っていたしびれ症状も回復していったのです。
その回復の速さから、もし入院後の脊髄造影の結果で問題がなければ、今回の症状はそもそもがヘルニアが原因ではなかったのでは?と考えました。
入院前は仕事の整理に追われていましたが、入院後はゆっくりの時間が出来たので、同様の神経症状を起こす病気はないか関連記事を検索。そこで今回の症状は仙腸関節の歪みによる仙腸関節障害で、ヘルニア自体は無症候性のものだったのでは?という見解に辿り着いたのです。
現に成人の半数近くはヘルニアを持っており、その多くが無症候性とされています。そのため、例えMRI画像上ヘルニアがあったとしても、それが神経根や脊柱菅内の神経を圧迫してなければ腰椎椎間板ヘルニアの診断はつきません。
また、急な圧迫により神経症状による痛みやしびれ麻痺があっても、突出したヘルニアが免疫細胞によって吸収され症状が軽快することもあるため、馬尾症候群(麻痺や直腸膀胱障害)がない限りしばらくは経過を診て、出来るだけ手術による侵襲は避けることが望ましいとされており 診断ガイドラインでも「画像上の「腰椎椎間板ヘルニア」は多くの無症状の成人にみられる所見である.MRIをはじめとした高度医療装置の普及でわれわれ治療者はこうした無症状腰椎椎間板ヘルニアを目にすることが珍しくなくなった.したがって,疼痛の範囲など問診を十分に行い,SLRテストをはじめとする理学所見,神経学的検査所見,さらに画像所見を加えた判断を心がけなくてはならない.特に手術に代表される侵襲的治療を行う場合には総合的診断が望まれる」とされています。

症状が出る前に無理な姿勢をとって腰を捻ったことも思い出しました。
そして先生が施術開始早々に「あれっと?」何かに気づき、骨盤をいつも以上に丁寧に矯正した後で、腰椎椎間板ヘルニアの治療に入ったこと、施術後に「あのですね。何かね、この辺がですね。捻れてたんですよね。その捻れは取り敢えず取れました」と言っていたことも思い出しました。
入院後の理学療法士さんによる評価でも、左右差なく筋力も関節の可動域も問題なし、腰椎椎間板ヘルニア特有のラセ—グ徴候もありませんでした。
術前検査が一通り終わると、入院時のアナムネ(看護師さんによる問診)で、症状がない以上、脊髄造影で馬尾症候群(麻痺や直腸膀胱障害)に繋がるような脊柱菅狭窄がなければ手術はしたくないとの意思を既に伝えていたからか、主治医の先生による術前説明の前に、何故か異例の院長直々の診察がありました。
院長は手術をしたくない理由を聞くこともなく、脊髄造影の検査結果を伝えるでもなく、冒頭から年末のMRI検査の結果だけを用いて、年末と同じく傷んだ椎間板の保護を理由にあくまで手術を推してきました。 整体で症状が改善したことを伝え、仙腸関節障害だった可能性は?と訊ねると(仙腸関節の歪みは通常レントゲンでは診断出来ないとされているのに)年末のレントゲン写真を見せて「歪んでないよね」「整体で一時的によくなったとしても症状は変動するからね」と答え、手術のリスクについても何の説明もありませんでした。 本当のことを言わない以上、院長に何を聞いても無駄、何の判断材料ももらえないなと思い「手術はした方がいいけどね」と勧めるわりには、特別熱もなく他人事で淡々とした院長の言葉に納得いかない表情のまま頷くだけ。明確な意思表示はしないまま診察室を出ました。
そして、家族の同意を貰う目的で行う主治医の先生による術前説明の際に 年末の症状の原因が仙腸関節障害であろうとなかろうと、今現在症状がない以上は無症候性のヘルニアに過ぎず、神経根症も脊柱菅狭窄もないということ。10年も経てば医療も進歩するし、緊急を要しない以上、固定による隣接椎間障害による再手術のリスク、20年30年先と骨が老化していく中でボルトが永久に残ることによるリスクを抱えてまで予防目的の手術はしたくない。
との意思を伝え、大変申し訳ありませんがと、手術の中止を依頼しました。両親も私が後悔しないようにとその決断を後押ししてくれました。
けれど手術を処方したのは院長なので、院長と直接話してもらわないと最終決定は出来ないとのことで、土日挟んで手術予定日だった月曜日まで退院は延期。
手術予定日の前日は院長決定がまだなことを理由に21時以降飲食は禁止、手術予定日の朝食も院長回診までおあずけでした。 院長回診で「痛みも麻痺症状もない状況なので、固定による周辺部位への影響や20年30年先までの後遺症のリスクを考えたら、いずれはとは思うけれど現時点での手術は見合わせたい」との思いを伝えたら、院長は大勢引き連れた他の先生方の手前か「え?今症状はないの?手術しないの?」と惚けて「じゃあ外来で経過を見ましょうかね」とあっさり引き下がりました。
けれど、家族の心配から手術に持ち込みたかったのか、院長は9時からの診察に親と一緒に来させるようにと看護師さんに指示。
主治医の先生を同席させた上で画像を見せながら再度の病状説明。私と同一見解の母が動じずにただ頷きながら特に質問もせず聞くだけだったからか、一通りの説明の後に母をキッと睨み付けたそうです。(本人談)
思いおこせば術前検査の際の診察時に持病の異型狭心症のことを伝えたときもかかりつけ医に意見書貰って来てとの責任のがれの指示だけで何の説明もなし。
勿論、患者の意思を尊重しながら適切な時期に適切な診断、治療を提供している先生も中にはいらっしゃると思いますが、雑誌等で名医の証と持て囃される手術件数を売りにしている病院経営の実態の一部を垣間見た気がします。
医師の倫理はどこに。患者は勧められるがまま、ときに画像診断だけで症状とは無関係かもしれない無駄な手術を受け、その後遺症による手術を繰り返し、生涯にわたって苦しむことに。そんなことに医療費が費やされているんだなと情けなく思いました。
実際、術前検査の際には、腰椎手術を3回繰り返しても、なお具合が悪くて通院している方のお話も聞きました。 私と同年代の入院患者さんで、頸椎1回、腰椎2回と手術を繰り返している方もいましたが、その方はその度、痛みからは開放されているため医師を信頼しきっていました。
もしも仙腸関節障害が原因で先生の施術を受けていなかったとしたら、つらい手術の後にも症状は変わらない上に、固定術による後遺症に怯え続けなければならず、もんもんとした日々を過ごしていたかと思うと感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
不要不急な手術によって患者さんの生涯にわたるQOL(生活の質)が損なわれることがないよう、今回の症例を活かしていただき、これからも先生の施術で多くの患者さんを救っていただければと思います。
手術による侵襲は免れましたが、無症候性のヘルニアを抱えていることに変わりはないので、生活習慣、姿勢に注意して、悪くなってからでなく定期的に整体に通いながらセルフケアをして予防に努めていきます。

〈追伸 〉 今回のMRI画像は入手できませんでしたが、10年前に先生に施術していただいて手術を回避したときの(今回とは別の病院で受けた)MRI画像があるので、同じようにヘルニアで苦しんでいらっしゃる患者さん方の参考に少しでもなれば と添付させていただきますね。

ふくおか正体所・さが正体所
自然正体法学院
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